婚活アプリをやっていた頃、私はほぼ毎週末、知らない男性とごはんを食べていた。
プロフィールは「真剣に出会いを探しています」。
メッセージは丁寧、写真も清潔感あり。
それなのに、なぜか最後は「え、なんでこうなるの？」で終わる。
婚活アプリって、最初は「出会いの宝庫」に見えるのに、気づけば「地雷原」なんだよね。
今回はそんな地雷男たちの生態をまとめてみた。
①「やたら優しいけど、距離感ゼロ男」
初日から「◯◯ちゃんって呼んでいい？」「話してると癒される」
いや、まだ会ってもいないのに？
こういう人は心のつながりを求めているのではなく、心理的距離を一気に縮めて主導権を取りたいだけ。
癒しを求めるように見えて、実際は手っ取り早く距離を詰めて体の関係に持っていく準備をしているにすぎない。
②「仕事できるアピール男」
「経営者です」「外資系で働いてます」「年収はそれなりに」
プロフィール欄が肩書きと自慢ワードでぎゅうぎゅうのタイプ。
会うと、「社員が〜」「投資が〜」「外資はさ〜」みたいな話ばかり。
会話の半分が“自分のすごい話”で、残りの半分は“他人のダメ出し”。
この人たちはマウントで呼吸をしている。
こういうタイプは恋愛というより「プレゼン」してる。
本命相手には肩書きよりも態度で信頼を見せるけど、承認欲求が強い人は肩書きで信頼を買おうとする。
本当にできる人は黙ってても滲む。
だから忙しいアピールやすごいアピールが多い時点で、中身の勝負を避けてると思った方が早い。
③「LINEマメ男（に見える既婚者）」
毎朝「おはよう」、毎晩「おやすみ」。
最初は誠実だと思うけどなぜか週末は連絡が途切れる。
平日昼休みと帰宅前だけLINEが来るパターン。
「今日は外食？」「寒いね」みたいな“雑トーク”で繋いでくるけど、夜はピタッと消える。
彼らの共通点は「スキマ時間だけ優しい」。
本命の時間（夜・休日）にいないのは、だいたい理由がある。
優しさは時間帯で見抜ける。
④「やたら『フィーリング』を使う男」
「フィーリングが合う人がいい」「なんかピンとこなかった」
「相手を深く知る努力をサボるための免罪符」。
“フィーリング”って要は、“自分が飽きた理由を説明するのが面倒”という意味。
言葉にできない人ほど、恋愛を感覚で片づける。
でも感覚は飽きたら終わる。フィーリング男の恋は、泡立ちは良いけど持続性ゼロ。
⑤「返信遅めなのにSNSは更新してる男」
既読つかないのに、ストーリーは更新。
つまり“あなた以外”とは普通にやりとりしてる。
「忙しかった」は、LINEを開かなかった言い訳じゃなく、あなたに興味がない言い訳。
こういう男は、「今返信する気分じゃない」と判断した瞬間、平気で無視できる。
恋愛の誠実さはスピードじゃなく“相手への配慮”で測る。
優先順位の低さを、マイペースと呼ぶな。
⑥「すぐ会いたがるスピード感バグ男」
「今夜空いてる？」「会ってみないとわからないよね」
はい出た、即会い系の常套句。
彼らにとって会う＝目的達成。
相性を確かめたいなんて建前で、実際は顔と雰囲気の確認作業をしたいだけ。
会うまでの会話を短縮したがるのは、コミュニケーションを面倒だと思ってる証拠。
話を積み重ねて関係を作る気がない。
「まず会ってから決めよう」と言う男は、“会ったら終わり”の男でもある。
初対面の食事を「30分だけ」って区切る男はほぼヤリモク。
食後の誘い文句は「近くにいいバーあるんだ」。
はい、そこがゴールです。
恋愛はテンポじゃなく温度。
すぐ誘う人は熱そうに見えて、実は一番冷めてる。
⑦「やたら婚活疲れを語る“被害者ヅラ男”」
「アプリって疲れるよね」「いい人全然いない」
わかるけど、それはこちらも同じ。
婚活疲れを盾にして、努力を放棄しているタイプ。
会う前からうまくいかない理由を語る人は、もう自分に恋してる。
被害者モードのまま恋愛に臨むと、相手を加害者に仕立てがち。
このタイプは恋愛のスタートラインにすら立っていない。
結論：地雷男を見抜く力は“自分の違和感”にある
婚活アプリで地雷を踏まないコツって、結局「違和感を見逃さないこと」なんだと思う。
最初のメッセージで「ん？」と思ったら、だいたい合ってる。
恋愛って、他人を見抜く力より、自分を信じる力の方が試される。
「もしかしたら」「私の気にしすぎかも」と自分を黙らせた瞬間、地雷は爆発する。
婚活は、失敗を重ねるほど目が良くなるゲーム。
だから今日も私は思う。
「次こそは、地雷じゃなくて地に足のついた男に会いたい」。
