“アラフォーは婚活市場では価値が低いから妥協しないと一生結婚できない?”
アラフォーで婚活市場に足を踏み入れると、待ち受けているのは年齢至上主義のような世界観と容赦なく浴びせられる数々の辛辣な言葉。
特に結婚相談所はアラフォー女性に対して厳しくあたるところが多いのではないだろうか。厳しい現実を突きつけられて心が折れて婚活界から去っていく女性も多い。
年々未婚の割合は増えており、厚生労働省のデータによると、2020年の50歳時の未婚割合は男性26.7%、女性17.5%となっており2015年に比べると約3ポイントほど増加していることになる。
注)50歳時の未婚割合は、50歳時点で一度も結婚をしたことのない人の割合であり、2015年までは実績値(人口統計資料集)で、2020年以降は日本の世帯数の将来推計より、45~49歳の未婚率と50~54歳の未婚率の平均。
参考)50歳時の未婚割合の推移
子供が欲しいと考える男性にとって、少しでも出産しやすい20代~30代前半をターゲットにしていることは言うまでもない。では、30代半ばを過ぎた女性にとって自分の希望に合った男性と結婚することは本当に無理なのだろうか?
私はそうは思わない。データだけを見て勝手に絶望して何も活動をしなければ結婚できないのは当たり前だが、自分に合った方法で根気強く戦略的に活動することができればアラフォーになっても自分が納得する相手と結婚できる。
例えば、「高学歴・高収入のアラフォー女性は婚活市場では厳しい」といった意見を聞くことが多い。
「相手に求める希望条件(特に年収)を下げないと難しい」と言われるが、言われるがままに希望条件を下げたら余計に上手くいかなくなるケースが多いだろう。
収入はわかりやすく価値観が出るため、希望条件を下げるよりも活動場所と戦い方を変えるべきだと私は思う。
私自信、アラフォーで結婚相談所を利用していた時期が少しあったが、1ヶ月で退会し別の方法をとって成婚した。
アラフォー婚活女性で、上手くいっているパターンは大体以下のどれかだ。
- マッチングアプリで条件は希望通りだけどあまり女性慣れしていない人を上手くリードする
- 並外れたコミュニケーション力で勝負する
- 何か一つだけ絶望的に一般ウケしないところがある(けど自分は気にならない)人を狙う
- 活動量が圧倒的に多い
マッチングアプリで条件は希望通りだけどあまり女性慣れしていない人を上手くリードする
なぜマッチングアプリなのかと言うと、男性にとってハードルが低く、昨今では当たり前のように使っている人が多いからだ。
これだけを聞くと、ヤリモクなど遊び目的の男性や既婚者が多く真剣に婚活している女性にとっては危険極まりないと思うだろう。
実際そのような男性は多く、しっかりと見極める力がないと餌食になりかねない。
しかしマッチングアプリは利用するアプリを間違えなければ真剣に婚活をしている男性が多いのも事実だ。
“マッチングアプリだから軽い気持ちで登録しているだろう”と判断して避けるのはもったいない。
アラフォーになると子供が欲しい男性にとって選ばれにくいのは確かであり、特に結婚相談所に登録している男性は
子供を希望する男性が多い。結婚相談所は婚活市場で最も年齢至上主義の世界である。
結婚相談所に登録している男性が婚活をする理由をぜひ聞いてみてほしい。「子供がほしいから」と回答するか
もしくは心の中でそう思っているだろう。
安くない費用を払っている以上は自分の希望条件に合った女性でなければ納得しない。
つまりアラフォー女性にとっては最も過酷な戦いを強いられる場所である。アラサーまでであれば結婚相談所に登録して
希望条件に合う男性と結婚できる確率は高いがアラフォーになると状況は大きく変わる。
では、マッチングアプリだとそうではないのか?
マッチングアプリでも当然アラサーまでの女性の方が間違いなくモテるが、「子供がほしいから結婚する」というよりも
「恋愛の先に結婚や子供がある」と考える男性も多い。
そのため“子供はできたら勿論嬉しいけど、できなくても夫婦で楽しく過ごして助け合える人と結婚したい”
といった価値観を持つ男性が多く存在する。
女性全員がそのような男性と出会えるわけではないと思うが、アラフォーで婚活をするにあたって
男性がこの価値観を持っているか否かは必ずチェックすべきところだ。
この価値観を重視しなければアラフォー婚活女性が勝てる確率は非常に低くなる。
特に、これまで一生懸命仕事に打ち込み着実にキャリアを積んで収入を上げてきた女性はコミュニケーション能力も高いだろうし話題のバリエーションも広い人が多いだろう。
きっとそんな女性は何歳になっても男性にとって魅力的に映るはずだ。狭い範囲で婚活をせずに
自分が求める男性はどこにいるか?ということを考えて適宜活動場所と方法は見直すべきである。
自分が思い描く男性は、はたしてあなたが今活動している場所に存在する?
活動場所が決まったら、次はどのような男性をターゲットにするか。
希望条件が色々あると思うが、年収を下げたとしよう。あなたの年収が1,000万円で相手が400万円だとすると生活水準から働き方まで大きく異なる可能性が高い。相手が同世代だったとしたら、「今までなぜその年収で満足して改善しようとしなかったのか?」と思い始めて価値観のズレに気付くだろう。
価値観が合わなくなる可能性の高い項目は希望ラインを変えるべきではない。それよりも、女性慣れしているかどうかなどコミュニケーション次第でどうとでもなるところを自分の努力で変えていく方が現実的だ。
並外れたコミュニケーション力で勝負する
アラフォーになると残念ながら若さでも見た目でも若い女性に勝つのは難しい。自分ではまだまだ大丈夫!と思っていても世間の目は冷たいのが現実だ。いや、正確には「遊び相手としてならアリ」ということになる。
ここで本命として選ばれるためにはコミュニケーションで相手を虜にするのが最も効果的だと言っても過言ではない。
ただ、コミュニケーションと言っても幅が広い。何ができればOKという正解がないのだ。
自分がどのような人と一緒に過ごしたいかを具体化しながらも、まずは選ばれないことには前に進めない。
そのために少しでも自分が興味を持てる人に出会ったら全力で相手の懐に入り込む。
相手も真剣に婚活をしている人であれば、恐らく何人もの女性に会って疲れている。リラックスして話せるということがアラフォー女性にとって非常に重要である。
相手がどんな話をしている時が一番リラックスしているか。これを見つけるために色んな話題をこちらからふってみる。
楽しそうに話している話題は深掘って前のめりに聞く。なんなら本当に身を少し乗り出す勢いでもいいかもしれない(やりすぎに注意)。
相手に媚びを売るでもなく、尽くすでもなく、会っている時間や日々のメッセージのやりとりをシンプルに楽しむ。
相手に盛り上げてもらおうなんて考えない方が良い。最も重要なのは相手が話したことに対するコメントとツッコミだ。
どんなタイプの人なのかによって返し方は変えていかないといけないが、コミュニケーション力の高い人は圧倒的に「返し」が上手いのである。身の周りや動画でも良いので “楽しい” と感じる人がどんな返しをしているのかをぜひ参考にしてみると良いだろう。
何か一つだけ絶望的に一般ウケしないところがある(けど自分は気にならない)人を狙う
これはとても大事なポイントだ。婚活界で最も人気なのはハイスペックな男性と「普通の男性」である。
バランスのとれた人は「普通の男性」として分類され、当然競争率が高くアラフォーが勝てる見込みはほぼ無いに等しい。ゼロではないが、絶望的な確率だ。それでも頑張るなら止めはしない。だが最悪結婚できなくてもいいという覚悟は必要だ。
それよりも結婚に繋がる可能性がグッと高まる方法がある。それは「何か一つだけ絶望的に一般ウケしないところがある」人を狙うことだ。絶望的に一般ウケしなかったとしても、自分にとっては大した問題ではないということは非常によくあることだ。例えば何かというと、「食に興味がなさすぎる」とか「全く女性慣れしていない」とか「ケチ」。極端な例だと「喫煙者」などもわかりやすい例だろう。
婚活界では完璧か普通かが重要であり、どうしても一般ウケしないところがあると、若い女性にとっては比較検討の結果他の男性を選ぶ。
自分にとって気にならないというものであればとても貴重な人だし、最初は自分もちょっと…と思ったところでも、案外会っていくうちに気にならなくなることも多いため、どこに狙いを定めるかはすごく大事。
活動量が圧倒的に多い
これはもう言うまでもない。アラフォーになると、そう簡単に自分に合う人と出会えない。10人会ってダメでした…で諦めると一生結婚できないということにもなりかねない。
アラフォーといえども好みのタイプは当然あるわけで、これだけは譲れないということもあるはず。条件を緩めることは簡単だけど、緩めれば緩めるほど自分の求めるタイプの人からかけ離れていくので余計に楽しくないし、上手くいかないという負のループに入る。
それであれば、条件を緩めるというよりも活動量を増やすというのが個人的には重要だと考えている。もちろん会う前におかしな人ではなさそうか、遊び目的ではなさそうかはしっかりと見極める必要があるが、どんどん会っていくことが大事だ。
会っていくうちに、自分にとって “心地良い人” というのがわかるようになるのだ。活動量を増やすことの一番のメリットとも言える。前述の通り一般ウケしない何かがある人も、案外色んな人に会っていくことで許せたりすることはよくある話だ。
活動量を増やすと体力的にもきついし、タイプではない人が現れた時の絶望感は考えただけでもしんどい。
毎回一喜一憂していたらメンタルがもたないので、淡々と会っていくことをオススメする。だが、ぜひやってほしいのは
終わってから自分が “何を感じたか” を少しでも振り返って記録しておくこと。何が嬉しくて何が不快だったかをメモでも日記でも何でもいいのでその時感じた自分の気持ちを忘れないでほしい。
後々振り返ると、「あの時会った人は今思えば結構良かったかも?」という気持ちが出てくるはずだ。これを繰り返すうちに「逃してはいけない人」も明確になる。ここまでくれば結婚は近い。
諦めるのは簡単だけど、もし本当に結婚したいという気持ちが強くあるのであれば後悔のないように活動してみてほしい。