他人と比べてしまう感情:あなたはどちらのタイプ?

 “私の方が頑張っているのになんであの人の方が評価されて人気者なのよ!!”

「私のほうが努力しているのに、なぜあの人ばかりが評価され、人気者になるのだろう?」

他人と自分を比較する感情には、大きく分けて二つのタイプがある。

①嫉妬で狂いそうになる感情
②自信を失い、自己否定に陥る感情

まずは、あなたがどちらのタイプに当てはまるのか、考えてみてほしい。

嫉妬で狂いそうになる感情

この感情が生まれる背景には、比較の対象が「自分と近い属性・環境の人」である という共通点がある。

例えば、同じ会社の同期、学生時代の友人、婚活仲間など。
もともと同じ土俵に立っていたはずの相手が、自分より先に成功したり、評価されたりすることで、強烈な嫉妬が芽生える。

嫉妬はいつから始まったのか?
子どもの頃を思い出してみよう。

無邪気に遊んでいたはずの小学生でも、初めて「好きな子」ができた途端に嫉妬の感情が生まれる。

例えば、ある男の子に憧れていても、自分が話しかけるとクラスメートにからかわれるのが怖くて、気持ちを押し殺す。その一方で、何も気にせず積極的に話しかける子がいて、気づけばその子と好きな相手が仲良くなってしまう。

悔しさで泣きながら帰る——そんな経験を持つ人もいるだろう。

中学に入ると、「スクールカースト」 が始まる。
目立つことに必死になる人もいれば、できるだけ気配を消す人もいる。
高校では、それがさらに加速し、カースト上位の女性が「自分より“格下”だと思っていた女性」に狙っていた男性を奪われたとき、怒り狂う場面もある。

(この構図は、婚活市場にも通じるものがある。)

競争が生む嫉妬の連鎖

大学に入ると、スクールカーストの勢力図は一変する。
高校時代に「イケていた」人が大学受験に失敗し、目立たなくなることも少なくない。

そして、次の競争の舞台は「就活」 だ。
「友人よりも有名な企業に就職したい」「より高い年収の会社を狙いたい」——そう考え、他人の内定状況が気になって仕方なくなる。

社会に出ると、今度は出世競争 が始まる。
配属先の時点でキャリアが決まる会社もあり、「人を蹴落としてでも上に行きたい」と考える人が増える。
もちろん、これは決して悪いことではない。実際、向上心の強い人ほど成果を出しているのも事実だ。

しかし、どこかでこう思う瞬間はないだろうか。

「同じように頑張ってきたはずなのに、なぜあの人だけ…?」

他人との比較に縛られる人生

嫉妬が生まれるのは、基本的に「自分と同じスタートラインにいたはずの人」が、自分より先に成功したとき だ。一方で、年齢が離れた先輩や、まったく異なる業界の人に対しては、そこまでの嫉妬を感じない。

また、社会に出ると「仕事 VS 結婚」の価値観の違い も、嫉妬を生む要因になる。

「結婚・出産こそが人生の優先事項」と考え、仕事は二の次にする人。
一方で、ひたすらキャリアを追求し、結婚に興味を持たない人。
お互いに「理解できない」「なんだかモヤモヤする」と感じるのは、価値観の違いから生まれる比較意識のせいかもしれない。

他人の失敗や不幸を知ったときに「安心感」や「高揚感」を覚えたことはないだろうか?
表向きは心配しているふりをしながら、内心では「少しホッとしている自分」に気づいたことは?

結局、比較の沼にハマると、「自分の幸せは、他人よりも上にいるかどうかで決まる」 という思考に支配される。
しかし、それで本当に満たされるのだろうか?

誰のための人生か?

周りから羨ましがられることで、自分の価値が上がるように錯覚するかもしれない。
しかし、他人はそこまであなたの人生に興味を持っていない。

比較に囚われるのではなく、「自分が本当に幸せを感じる瞬間」 を洗い出してみるといい。
小さな幸せを積み重ねることで、人生の満足度は格段に上がり、他人への執着からも解放されるはずだ。

自信をなくしてマイナス思考になる感情

この感情は、「自分に自信がない」 ことが根本的な原因だ。

幼い頃から兄弟や同級生と比較され、「お前はダメだ」「もっと頑張れ」と言われ続けてきた人もいるだろう。
長い間、誰かに否定され続けると、「自分はどうせ頑張っても無駄だ」 という思考が染みつく。

さらに、親や教師、周囲の大人から期待されなかった経験がある人は、「私は何をやっても認められない」と思い込みやすい。その結果、挑戦する前から諦めるクセがついてしまう。

この思考パターンは、年齢を重ねるごとに根深くなり、特にアラフォーになってから強く表れることが多い。
「もう若くないし、新しいことを始めても意味がない」「努力してもどうせ報われない」—— そんな考えが、自ら行動を制限してしまう。

「自分なんて無理」思考の危険性

できない理由を並べ、「あの人は〇〇だから成功したけど、自分は違う」と、自らを納得させる。
例えば、

「あの人は美人だから、人に好かれやすいだけ」
「あの人はお金持ちの家に生まれたから、人生が楽なんだ」
「あの人は頭が良いから、努力しなくても成功するんでしょ」

こうやって、「自分には無理だ」と決めつけることで、現状を正当化しようとする。
しかし、本当にそうだろうか?

一見、順調に見える人でも、誰にも言えない苦労や悩みを抱えている。
完璧に見える人ほど、裏では努力を重ね、苦しみながらも乗り越えていることが多い。
それでも、他人の苦労は見えにくく、自分の苦しみだけがクローズアップされてしまう。

恋愛においても、同じようなことが言える。
愛された経験がないと、「自分なんて愛されるはずがない」と思い込み、相手に尽くしすぎたり、自己犠牲的な関係になりやすい。
「恋愛運がない」「結局、いい人には巡り合えない」と諦めてしまい、行動しなくなる。

このような思考が続くと、次第に何をするにも「自分は向いていない」「どうせダメだ」と考えるようになり、新しいことにチャレンジする意欲が失われる。

比べるべきは「他人」ではなく「過去の自分」

他人と同じ人生を生きるわけではないのに、比較しても意味がない。
それよりも、「何があれば理想の人生に近づけるか?」 を考える方が、ずっと有意義ではないだろうか。

例えば、「もっとお金があれば幸せになれる」と思うのなら、そのために何ができるかを考える。
「もっと自信がほしい」と思うのなら、小さな成功体験を積み重ねる努力をする。

自信は、突然生まれるものではない。
成功体験の積み重ねによって、少しずつ培われるものだ。
だからこそ、「どうせ無理」と思うのではなく、まずは小さな目標を立てて、それをクリアすることから始めるべきだ。

✔ 「1日10分だけでも本を読む」
✔ 「苦手なことにあえて挑戦してみる」
✔ 「成功したときは、自分をきちんと褒める」

こうした習慣を続けることで、「私はできる」 という感覚が少しずつ身についていく。

自己否定を抜け出すために

もし、これまで「自分には無理」と思い込んでいたなら、一度、過去を振り返ってみてほしい。

5年前の自分と比べて、成長したことは何か?
これまでの人生で、自分が乗り越えてきたことは何か?
自分を否定する癖がついていると、意識しないと「できたこと」を見落としてしまう。
だからこそ、定期的に振り返ることで、「私もここまで頑張ってきたんだ」と思える瞬間を増やすことが大切だ。

他人に焦点を当てるのではなく、「昨日の自分より、少しでも良くなること」 に意識を向けてみよう。その積み重ねこそが、確実に未来を変える鍵になるのだから。

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